私たちの強み|確かな物流|株式会社バイタルネット

私たちの強み

確かな物流

いついかなる時も生命関連商品である医薬品を安定的にお届けするのが、私たちの社会的使命です。
業界トップクラスの規模と機能を誇る宮城物流センターは東日本大震災の経験から得たノウハウをベースに、いついかなる時にも流通を途絶えさせないように、災害対応機能を強化するとともに医薬品の厳密な品質管理を行っています。

物流ネットワーク・災害時対応

当社は東北6県と新潟、東京の営業エリアにおいて、4つの物流センターと48箇所の物流拠点を医薬品輸送専門トラックの定期路線で結んでおり、センターから出荷された商品は全拠点に翌朝、着荷するネットワークが構築されています。 そして支店・営業所から医療機関へは配送車両を使用し、必要なとき、必要な量を迅速かつ確実にお届けできる体制を整えています。在庫拠点は地域の実情に応じてきめ細かく配置されており、自然災害時や新型インフルエンザのパンデミックのような緊急時にも適切な対応が可能となっています。この「毛細血管型物流網」は東日本大震災のときもその機能を十分に発揮し、社会的インフラとしての責務を果たしました。

物流センターを中心とした拠点網

医薬品輸送専用の保冷車

複数温度帯に対応する保冷庫

医薬品の温度特性に
合わせた各種輸配送ツール

EPISODE 
被災地にいち早く薬を運ぶ[石巻支店]

大地震が発生すると患者が病院に殺到することや電話が不通になるという想定のもと、石巻支店では石巻市内の大病院と防災訓練をしてきました。2011年3月11日東日本大震災発生後、まさに訓練通りに社員は担当する病院に直行し、現状を確認しました。そして入院患者の移動などを手伝っているうちに津波が押し寄せ、海水が引かなかったため、その日の夜は病院内で過ごすことになりました。病院に派遣された社員は、手書き注文書で注文を受け、会社に戻り出庫手配して医薬品を届けるということを繰り返しました。震災発生から数日を経ると、緊急性の高い医薬品の需要が減り、日常的に服用される血圧を下げる薬や血糖値をコントロールする薬へと需要が移っていきました。津波によって患者が毎日飲んでいた薬が流されてしまったためです。道路が寸断され、普段通りの薬の供給が難しい状況のなか、薬の処方を3日分ずつとして多くの患者に薬が行き渡る工夫が行われました。
震災発生から2日後の13日午後、透析の薬が不足していると病院から依頼がありました。通常納入している他社が動けないことからの依頼でした。そこで、東京から名取物流センター(当時)までその薬を運んでもらい、石巻支店の社員が届けることにしました。道路事情が悪く、納品を完了できたのは翌朝4時と通常の何倍もの時間がかかってしまいましたが、病院の薬剤部から大変感謝されたというエピソードがあります。

EPISODE 
自然災害に備えて

近年の異常気象により発生する台風、豪雨、そして地震災害の折にも医薬品や支援物資を届けるための対策を講じています。2019年10月に発生した台風19号の際、宮城県丸森町や大郷町などで水害があり、被災した医療機関や薬局に医薬品等を納入する際に浸水や泥水でぬかるんだ道に非常に苦労しました。その経験を踏まえ災害対応用に改造した四輪駆動のトヨタハイラックスを導入しました。2023年7月に発生した秋田県豪雨、2024年1月の能登半島地震の際にも被災地に投入し支援活動を行いました。万一の事態発生時には緊急薬品の配送はもちろん、災害発生直後の現地の情報収集にも活躍しています。

GDPへの対応

医薬品卸にはメーカーで作られた医薬品を商品の汚損・破損がなく、品質を保持したまま医療機関や患者様にお届けする責任があります。保管・配送時の温度の逸脱や汚損・破損のチェック、防虫防鼠、セキュリティ体制構築、担当者のリテラシーと作業品質の向上にも取り組み、当社の物流センターはGDPガイドラインに準拠した物流体制を構築しています。
また希少疾患薬や高額医薬品、バイオ医薬品、再生医療等製品など、厳格な温度管理や在庫管理、セキュリティ管理が必要な医薬品においても、私たちは医薬品流通のプロフェッショナルとして、医薬品の品質、有効性、安全性を保ちつつ、迅速・確実に医療機関にお届けします。

※GDP:Good Distribution Practice 医薬品の適正流通基準

3PL(Third Party Logistics)
への取り組み

医薬品物流のスペシャリストとして、これまで培ってきたノウハウをもとに、上流の物流にも目を向けて、医薬品の製造販売業者に求められるGMP(医薬品の製造管理および品質管理に関する基準)も一部取り入れた社内基準を設けています。このような徹底した品質管理を行う物流が評価され、製薬企業から物流業務を受託する3PL(3rd Party Logistics)事業に取り組んでいます。年々高度かつ複雑になっていく医薬品の物流をしっかり管理し、医薬品メーカーともこれまで以上の関係構築ができるよう努めています。

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